日本のご当地ファミレス・レストランチェーンとは
📷 画像未設定
静岡県内のみで35店舗(2026年時点)を展開する「炭焼きレストラン さわやか」のげんこつハンバーグ。県外進出をしない徹底ぶりが「ご当地レストラン」の象徴。
画像: lazy fri13th / Wikimedia Commons (CC BY 2.0)
日本の外食産業は市場規模約27兆円[1]という巨大市場で、その中で「ファミレス・レストランチェーン」業態は約2兆円規模を占めます。すかいらーくHD・ゼンショーHD・ロイヤルHD・コロワイドといった全国大手が支配するように見えますが、実際には県境を越えずに地元で固定客を掴むご当地チェーンが数多く存在します。静岡の「さわやか」、名古屋の「コメダ珈琲」、京都の「餃子の王将」、大分の「ジョイフル」など、地域性そのものをブランドにする独自路線で全国チェーンとは異なる成長軌道を描いています[2]。
約2兆円
うちファミレス・レストランチェーン市場(推定)
3,049店
すかいらーくHD国内店舗数(2024年10月末・業態合計)
[3]
35店舗
さわやか(静岡)の全店舗数・2026年時点(県外進出なし)
[4]
なぜ「県内限定」のレストランが生き残るのか
地域食文化と味の地元適合
ファミレス業態の中身は地域の味覚に大きく依存します。長崎のちゃんぽん(リンガーハット)、博多の柔らかうどん(牧のうどん)、京都の和風中華(餃子の王将)、静岡の炭焼きハンバーグ(さわやか)、名古屋のモーニング文化(コメダ珈琲)など、地元発祥のチェーンは「その土地の味」を全国チェーンよりも純度高く提供できます。
集中出店による物流・人材効率
地域チェーンの強みは高密度出店です。同じ商圏に集中することで、(1) 食材物流のコスト削減、(2) スタッフ採用と異動の効率、(3) 地元での認知広告効率、という3つを同時に獲得できます。さわやかが「35店舗(2026年時点)すべて静岡県内」を貫くのは、この経済効率と本部の管理可能距離を超えないため、という戦略選択の可能性が高いです。
全国チェーンが模倣しにくい「地域文脈」
「げんこつハンバーグ」「シロノワール」「天津飯」「ちゃんぽん」「焼きとり」等、地域チェーンが看板商品としているメニューはそのチェーン名と一体化したブランドになっており、後発参入したい全国チェーンが同じ訴求で攻めるのは困難です。むしろコメダ珈琲のように、地域発祥のチェーンが逆に全国展開するパターンも近年は目立ちます。
業界構造 — 全国チェーン vs 地域チェーン vs 専門業態
外食業界は単純な「大手 vs 中小」ではなく、3つの軸で整理できます。
| 階層 | 代表企業 | 特徴 |
|---|
| 全国大手チェーン | すかいらーくHD、ゼンショーHD、コロワイド、ロイヤルHD | M&Aと多業態展開で規模を追求 |
| 地域チェーン | さわやか、コメダ珈琲、ジョイフル、とんでん、半田屋等 | 県単位ドミナント、地域食文化を活用 |
| 専門業態 | リンガーハット、餃子の王将、トリドール(丸亀製麺)、サイゼリヤ | 単一カテゴリに特化して規模を狙う |
このうち全国大手はM&Aによる多業態化を志向しており、ゼンショーHD(すき家・ココス・なか卯・はま寿司・ロッテリア・ナチュラルローソン・SunkusKフーズ等)、コロワイド(牛角・かっぱ寿司・甘太郎・温野菜・大戸屋・アトム)といった巨大グループを形成しています[5][6]。
業界再編 — M&Aで作られた巨大外食グループ
ゼンショーホールディングス
ゼンショーHD(7550)は牛丼チェーン「すき家」を中核に、M&Aでココスジャパン(2014年完全子会社化)、なか卯、はま寿司、ロッテリア(2023年買収、2024-25年に全店『ゼッテリア』へ転換完了、運営社名は『バーガー・ワン』)、ジョリーパスタ、華屋与兵衛、ビッグボーイ等を傘下に収め、連結売上高約1兆円規模の日本最大の外食グループに成長しました。M&Aによる業態多角化と垂直統合(食材製造・物流)が特徴です[5]。
すかいらーくホールディングス
すかいらーくHD(3197)はガスト・バーミヤン・ジョナサン・しゃぶ葉・夢庵・グラッチェガーデンズ等を傘下に持つ国内最大のファミレスチェーン。1970年に東京・国立に1号店を開いた「すかいらーく」が原点で、1992年からのガスト業態転換で低価格ファミレス市場を切り開きました[3]。
コロワイド
コロワイド(7616)は「甘太郎」「牛角」「温野菜」「かっぱ寿司」「大戸屋」「ステーキ宮」等を傘下に持ち、攻撃的なM&A戦略で外食グループを形成。2020年9月に大戸屋HDをTOBで子会社化(議決権46.77%)した事例は記憶に新しい(大戸屋HDは現在も東証スタンダード上場)[6]。
ロイヤルホールディングス
ロイヤルHD(8179)は「ロイヤルホスト」「天丼てんや」とともに、機内食事業(ANA等)・空港レストラン(ロイヤル福岡空港)・ホテル事業まで手がける老舗の総合外食グループ。1953年福岡発祥[7]。
地域別 ご当地レストランチェーン一覧
北海道・東北
とんでん(北海道)非上場、1969年札幌市東区で「(株)とんでん」設立(前身は1968年和菓子製造販売業)。札幌本社の和食ファミレス、北海道・首都圏で展開。手打ちそば・寿司・天ぷらの和定食が看板。
ヴィクトリアステーション(北海道)非上場。北海道発のステーキ・ハンバーグレストラン、道民の定番。
びっくりドンキー(岩手発)運営はアレフ(札幌、非上場)。1968年12月に盛岡で「べる」として創業、ハンバーグディッシュ専門で2026年現在363店超。
半田屋(宮城)非上場、1954年仙台駅前で「めしのはんだや」として創業のセルフ食堂チェーン。「生れた時からどんぶりめし」のキャッチコピーで東北・首都圏に展開。
利久(宮城)非上場、仙台発の牛タン専門店。東北・首都圏中心、仙台牛タンの代表ブランド。
ラッキーピエロ(北海道)非上場。函館市を中心に道南地区のみで展開するご当地ハンバーガー・レストランチェーン、約17店舗。「チャイニーズチキンバーガー」が看板。
みよしの(北海道)非上場。札幌を中心に約25店舗。ぎょうざとカレーを主力とするご当地チェーン、「ぎょうざカレー」が名物。
スパゲッティTREnTA(トレンタ)(秋田)非上場、株式会社TREnTA Food Service運営。1998年に秋田・横手で創業(本社・大仙市)。名物のスープスパゲッティを看板に、秋田・岩手・宮城・山形・福島の東北5県のみで約20店舗を展開する郊外型スパゲッティレストラン。35坪のコンパクト店舗とFC展開が特徴。
インデアン(北海道)非上場、藤森商会運営。1968年帯広で始めたご当地カレー専門店。十勝(帯広)・釧路エリアのみで約13店、鍋ごと持ち帰れる甘辛ルーが名物で北海道外には一切なし。
ハセガワストア(北海道)非上場、セイコーマートグループ。1978年発売の「やきとり弁当」(豚精肉の串焼き弁当)で知られる函館のコンビニ併設チェーン。函館・北斗など渡島地方のみ約14店。
味の札幌(青森)非上場。青森市発祥の「味噌カレー牛乳ラーメン」(味噌+カレー+牛乳+バター)を看板にする「大西」「大公」等。青森市内中心で、県外ではほぼ食べられないご当地ラーメン。
関東
すかいらーくHD系(東京)上場(3197)。ガスト・バーミヤン・ジョナサン・しゃぶ葉・夢庵・グラッチェガーデンズを傘下に持つ国内最大ファミレス[3]。
サイゼリヤ(埼玉)上場(7581)。1967年に正垣泰彦が千葉県市川市本八幡で個人店として創業、1973年に株式会社マリアーヌ商会(現サイゼリヤ)として法人化。イタリアン低価格ファミレス、垂直統合の食材調達で単品100円台メニューを実現[8]。
デニーズ(東京)セブン&アイHD傘下(非上場)。米国デニーズの日本版として1973年に開店、現在は独自運営で首都圏中心。
大戸屋(東京)2020年9月にコロワイドのTOBで子会社化(議決権46.77%)、和定食専門。現在も東証スタンダード上場(2705)を維持、首都圏中心に全国・海外展開。
山田うどん食堂(埼玉)非上場、所沢発の関東ローカル定食・うどんチェーン。「カカシ」マークで埼玉・群馬のロードサイドの定番。
ハングリータイガー(神奈川)非上場、1969年2月14日に横浜・保土ヶ谷で創業のハンバーグレストラン。最盛期は30店舗超だが現在は神奈川県内中心に約12店舗で運営、名門ご当地チェーン。
ロイヤルホスト(東京)ロイヤルHD(8179)運営。1971年福岡発祥、高品質志向の老舗ファミレス[7]。
ばんどう太郎(茨城)非上場、茨城県古河市本社。「坂東味噌煮込みうどん」等の和食ファミレス。茨城30店+栃木7・千葉7・埼玉5・群馬1店の北関東ドミナント。
餃子の満洲(埼玉)非上場、所沢発の中華・餃子ファミレス。「3割うまい!!」のキャッチコピーで埼玉・東京・神奈川・群馬・大阪に展開。
富士そば(東京)非上場、ダイタンHD運営。首都圏中心の立ち食いそば大手、深夜営業のオリジナルメニューでも知られる。
フライングガーデン(栃木)上場(3317)。「爆弾ハンバーグ」が看板の郊外型ステーキレストラン。栃木・群馬・埼玉など北関東中心に約57店舗。
いっちょう(群馬)非上場。北関東(群馬・埼玉・栃木等)中心。大規模な個室空間で和食を提供する郊外型レストラン、約47店舗。
登利平(群馬)非上場。群馬県を中心に「鳥めし」や焼き鳥などの和食を提供、約32店舗。群馬のソウルフード。
かつ波奈(千葉)非上場。千葉県内を中心に展開する、地産地消にこだわるとんかつ専門店、約13店舗。
すしめん処 大京(千葉)非上場。千葉・茨城を中心に、新鮮な海鮮や寿司、そば・うどんを提供する和風ファミリーレストラン、10店舗以上。
Groovy(グルービー)(茨城)非上場。茨城県を中心に展開し、豊富なスパゲッティメニューを揃えるイタリアンレストラン、約10店舗。
蒙古タンメン中本(東京)非上場、株式会社中本。1968年創業(現体制は1998年再興)。激辛の「蒙古タンメン」「北極ラーメン」で行列ができる人気店、東京・埼玉・神奈川・千葉の関東のみ約29店。
安楽亭(埼玉)非上場(MBOで非上場化)。1963年に埼玉・蕨で創業した低価格焼肉ファミリーレストラン。首都圏中心に展開し、関東ローカル色が強い。
中部
さわやか(静岡)非上場、静岡県内35店舗のみ(2026年時点)。「げんこつハンバーグ」が全国区の名物で、休日は2〜3時間待ち。県外進出を一切しない方針[4]。
コメダ珈琲店(愛知)コメダHD(3543)運営、1968年名古屋発祥。「シロノワール」と名古屋モーニング文化を全国に広め、グループ約1,050〜1,100店規模。
スガキヤ(愛知)非上場、1946年名古屋発祥の和風ラーメン・ファミレス。SC内立地が中心、低価格ラーメンとソフトクリームの定食スタイル。
物語コーポレーション(愛知)上場(3097)。豊橋本社、焼肉きんぐ・ゆず庵・丸源ラーメン等の多業態を運営、外食業界の高成長銘柄[9]。
五味八珍(静岡)非上場、浜松発の中華ファミレス。静岡県内のロードサイドの定番、餃子・天津飯が看板。
まるは食堂(愛知)非上場、知多半島発祥の海鮮料理レストラン。エビフライ定食が看板、愛知県内中心。
矢場とん(愛知)非上場、1947年名古屋発祥。味噌カツ「わらじとんかつ」が看板、名古屋めしの代表格。県外・海外にも一部展開。
世界の山ちゃん(愛知)非上場、エスワイフード運営。1981年名古屋発祥。「幻の手羽先」を看板に名古屋・首都圏・関西に展開する居酒屋チェーン。
ブロンコビリー(愛知)上場(3091)。東海地方(愛知)発祥で全国展開。炭焼きステーキ・ハンバーグと充実したサラダバーが強み、約146店舗。
8番らーめん(石川)非上場、ハチバン運営。石川など北陸を中心に国内約114店舗。「野菜らーめん」が看板で、タイなど海外にも展開。
みんなのテンホウ(長野)非上場、テンホウ・フーズ運営。長野県全域に根差す餃子とラーメンのチェーン、約34店舗。県民のソウルフード。
みかづき(新潟)非上場。新潟市内・近郊に約22店舗。ソース焼きそばにトマト系ソースをかけるソウルフード「イタリアン」を提供。
レストラン三宝(新潟)非上場。新潟を中心に系列含め約50店舗。本格的な和洋中のメニューを職人が調理するファミリーレストラン。
氷見きときと寿し(富山)非上場。富山・長野を中心に約12店舗。富山湾の鮮魚などを提供するグルメ回転寿司チェーン。
ヨーロッパ軒(福井)非上場。1913年創業、関東大震災後の1924年に福井で再開。福井名物「ソースカツ丼」の元祖とされ、薄いカツをウスターソースに浸す。のれん分け含め福井県内のみ約19店。
スパゲッティハウス ヨコイ(愛知)非上場。1963年名古屋創業の「あんかけスパゲティ」発祥店。太麺とスパイシーな餡が名古屋めしの定番、名古屋中心の少数店舗。
フレンド(新潟)非上場。1958年長岡創業。焼きそばにミートソースをかける中越版「イタリアン」と餃子が看板、新潟県中越(長岡中心)に約9店。下越の「みかづき」と棲み分ける。
チャンピオンカレー(石川)非上場。1961年野々市で「洋食タナカ」として創業、「金沢カレー」の源流。濃厚ルー+千切りキャベツ+ステンレス皿が特徴で、北陸3県(石川中心)に展開。
コンパル(愛知)非上場。1947年創業の名古屋の老舗喫茶。1988年考案の「エビフライサンド」と自分で作るアイスコーヒーが名物、名古屋市内のみ約7店。
関西
餃子の王将(京都)王将フードサービス(9936)運営。1967年京都発祥、餃子・中華の全国チェーン。本社・京都市山科区[10]。
大阪王将(大阪)運営はイートアンドホールディングス(2882)。餃子の王将とは別法人。1969年に「餃子の王将」創業者・加藤朝雄の親族である文野新造がのれん分けの形で大阪で開業した経緯(後に商標訴訟を経て「大阪王将」に屋号変更)。冷凍餃子事業も大きい。
串カツ田中(大阪)串カツ田中HD(3547)。新世界・通天閣風の串カツ専門居酒屋、大阪文化を全国展開。
トリドール(丸亀製麺)(兵庫)トリドールHD(3397)運営。1985年兵庫県加古川市創業(2007年神戸市中央区に本社移転)、丸亀製麺は2000年加古川市で1号店オープン、セルフうどん業態国内最大。海外展開も積極的。
くら寿司(大阪)上場(2695)、堺市本社。回転寿司大手、ビッくらポンの当たり付き寿司皿で家族層を捕まえる。
スシロー / FOOD & LIFE COMPANIES(大阪)上場(3563)、吹田市本社。回転寿司国内最大、海外展開も加速。
千房(大阪)非上場、1973年大阪・千日前で創業(道頓堀本店は後年開店)。お好み焼き専門、創業者中井政嗣、関西・関東中心。「ぷれじでんと千房」「千房エレガンス」など複数業態。
鶴橋風月(大阪)非上場、1950年大阪天満の「風月」を源流とし、暖簾分けで鶴橋に開店、現在は株式会社イデアが運営。関西中心に展開、米国・台湾にも一部進出。
道とん堀(東京)非上場、1990年福生市本社。お好み焼き専門、2016年から野菜100%国産化を業界先駆けで実施。
あじへい(三重)非上場。三重県を中心にドミナント展開する地域密着型の中華ファミリーレストラン、東海エリアで約50店舗。
ベビーフェイスプラネッツ(奈良)非上場。奈良発祥。バリ島をイメージした個室空間と、ボリュームのあるオムライス・パスタが人気のカフェレストラン。国内FC含め約77店舗。
北極星(大阪)非上場。1922年創業、1925年にオムライスを考案した「元祖オムライス」の店。心斎橋の本店を中心に大阪・関西で約17店。
インデアンカレー(大阪)非上場。1947年大阪創業。甘くて後から強烈に辛い独特のルーカレーが看板、大阪(梅田中心)・芦屋など関西中心に約10店。北海道帯広の「インデアン」とは無関係。
自由軒(大阪)非上場。1910年難波創業。ルーとご飯を混ぜ生卵をのせた「名物カレー」で知られ、織田作之助ゆかりの大阪ミナミの老舗。
玉林園 グリーンコーナー(和歌山)非上場。1854年創業の老舗茶店が母体。抹茶ソフト「グリーンソフト」と「てんかけラーメン」が和歌山のソウルフード、和歌山市内中心に展開。
中国・四国・九州・沖縄
リンガーハット(長崎)上場(8200)。前身は1962年長崎発祥の「とんかつ浜勝」、1974年「長崎ちゃんめん」開店、1977年に「リンガーハット」へ改名。長崎ちゃんぽん専門の全国チェーン、2009年から国産野菜100%の品質訴求が特徴[11]。
牧のうどん(福岡)非上場、福岡発祥の「博多の柔らかうどん」専門。福岡県民のソウルフード、丼物との定食も充実。
資さんうどん(福岡)非上場、北九州発の24時間営業うどん・丼チェーン。「ぼた餅」も看板、九州中心に展開。2024年すかいらーくHDが買収発表。
ジョイフル(大分)上場(9942)、1979年2月に大分市萩原で創業のロードサイド型低価格ファミレス。2023年6月時点で656店、その後の店舗整理で約600店規模、九州中心に全国展開[12]。
ウエスト(うどんウエスト)(福岡)非上場、福岡発。やわモチ食感の博多うどんを看板に、焼肉・和食なども多角展開する飲食チェーン、約178〜250店舗。24時間店も多数。
ジョリーパスタ(山口発)ゼンショーHD傘下(非上場)。1971年山口県周南市の卜部グループ「サンデーサン」が母体、1983年に東京で「ジョリーパスタ」1号店。2007年ゼンショー傘下入り、全国展開のパスタ専門ファミレス。
沖縄ファミリーマート系・A&W(沖縄)A&W沖縄(非上場)。米国A&Wブランドのファストフード、ルートビアやハンバーガーで沖縄県内のみ展開する独自ライセンス運営。
一鶴(香川)非上場、丸亀本社。「骨付鳥」専門の香川ご当地チェーン、関西・首都圏にも一部展開。
大砲ラーメン(福岡)非上場、1953年久留米発祥の久留米豚骨ラーメン老舗。久留米市内・福岡市・佐賀等に複数店。
お弁当のヒライ(熊本)非上場、熊本本社の惣菜・弁当チェーン。「ちくわサラダ」が看板。テイクアウト惣菜店に、うどん・カツ丼などを出すフードコートを融合させたハイブリッド店舗で熊本県民の生活インフラ。
庄屋(長崎)非上場。長崎を拠点に九州全域へ展開する和食ファミリーレストランチェーン、約59店舗。
長崎ちゃんめん(山口)非上場。山口県を中心に西日本へ展開し、ちゃんぽんとラーメンを融合したメニューを低価格で提供、約26〜32店舗。
ちから(広島)非上場。広島市内・近郊に全店直営で約28店舗。出汁にこだわったうどんとおはぎを販売する地域インフラ的チェーン。
倉式珈琲店(岡山)サンマルクHD(上場・岡山)系。岡山発で全国展開。サイフォン珈琲と充実した軽食を提供するフルサービス型の喫茶チェーン、約27店舗。
えびめしや(岡山)非上場、いんでいら運営。1966年創業。ソースで炒めた真っ黒な「えびめし」が岡山のB級グルメ、岡山県内のみで数店。
すなば珈琲(鳥取)非上場。2014年、「スタバはないがスナバはある」を機に開業した鳥取のご当地カフェ。鳥取県内に約11店。
ばくだん屋(広島)非上場。2000年創業。冷たい麺に辛味だれの「広島つけ麺」の代表格、広島県内中心に約8店。
うどんのどんどん(山口)非上場、スナダフーヅ運営。1972年萩市創業。山口のファストフード的うどんチェーンで、山口県内中心に約35店。
いのたに(徳島)非上場。1966年徳島市創業。茶系・豚骨醤油の「徳島ラーメン」(豚バラ+生卵)の代表格。新横浜ラーメン博物館出店で全国的に有名になったが店舗は徳島県内中心。
味のおぐらチェーン(宮崎)非上場。1956年創業、1959年に「チキン南蛮」を考案した発祥店。宮崎市周辺のみで展開する宮崎のソウルフード。
びっくり亭(福岡)非上場。1963年南福岡で創業。鉄板の豚肉+キャベツ+辛味噌の「焼肉(鉄板焼)」一品が福岡のソウルフード、福岡中心に約7店。
ジェフ沖縄(Jef)(沖縄)非上場。1987年設立。「ぬーやるバーガー」「ゴーヤーバーガー」など沖縄独自のドライブインバーガー、沖縄県のみ4店。
ステーキハウス88(沖縄)非上場、テクノクリエイト運営。1978年那覇創業。沖縄のステーキ文化を代表するステーキハウス、沖縄県中心に約22〜24店。
業界の構造的特徴と課題
人手不足とアルバイト依存
外食業は深刻な人手不足に直面しており、最低賃金上昇とともに人件費圧迫が続いています。配膳ロボット導入(すかいらーく、ガストの「ベラボット」が代表例)、注文タッチパネル化、券売機方式の拡大、メニュー絞り込みなど運営効率化の取り組みが各社で進行中[13]。
原材料・エネルギーコストの上昇
円安・国際食品価格高騰により食材コストが大幅上昇。低価格訴求型のファミレス(ガスト・サイゼリヤ等)は値上げと量の調整で対応。価格訴求の限界が見え始めています。
関連企業の時価総額マップ
外食・ファミレス業界の主要上場企業を可視化しています。非上場のさわやか・とんでん・ハングリータイガー・牧のうどん・ジョリーパスタ等は含まれませんが、業界の日本上場企業を俯瞰できます。
外食・ファミレス外食・専門業態外食・ラーメン
※ 面積は時価総額(概算)に比例しています。2023~2024年頃の株価をベースにした概算値であり最新の株価は反映していないので注意してください。
| 企業 |
証券コード |
事業概要 |
決算情報 |
配当履歴 |
| ■ 全国大手外食グループ |
| ゼンショーHD |
|
日本最大の外食グループ。すき家・ココス・なか卯・はま寿司・ロッテリア(現『ゼッテリア』)・ジョリーパスタ・ビッグボーイ等を傘下に。連結売上高1兆円超[5]。 |
|
|
| すかいらーくHD |
|
国内最大のファミレスチェーン。ガスト・バーミヤン・ジョナサン・しゃぶ葉・夢庵・グラッチェガーデンズ等。2024年に資さんうどん買収発表[3]。 |
|
|
| サイゼリヤ |
|
イタリアン低価格ファミレス。垂直統合の食材調達で単品100円台メニューを実現。1967年市川市本八幡で創業(1973年法人化)[8]。 |
|
|
| コロワイド |
|
M&A型外食グループ。牛角・かっぱ寿司・温野菜・甘太郎・大戸屋・ステーキ宮等。攻撃的なM&A戦略で外食グループを拡大[6]。 |
|
|
| ロイヤルHD |
|
ロイヤルホスト・天丼てんやと機内食事業・空港レストラン・ホテル事業を持つ老舗総合外食。1953年福岡発祥[7]。 |
|
|
| ■ 中堅・地域チェーン |
| 物語コーポレーション |
|
愛知本社の多業態外食。焼肉きんぐ・ゆず庵・丸源ラーメン等、外食業界の高成長銘柄[9]。 |
|
|
| ジョイフル |
|
大分本社、1979年大分市萩原創業のロードサイド型低価格ファミレス、2025年現在608店、九州地盤+全国展開[12]。 |
|
|
| リンガーハット |
|
長崎発祥(前身は1962年「とんかつ浜勝」、1977年「リンガーハット」改名)、長崎ちゃんぽん専門の全国チェーン。2009年から国産野菜100%の品質訴求[11]。 |
|
|
| 王将フードサービス |
|
1967年京都発祥、餃子・中華の全国チェーン「餃子の王将」運営[10]。 |
|
|
| アトム |
|
コロワイド子会社、北日本でのステーキ宮・にぎりの徳兵衛・甘太郎の運営。株主優待でも有名。 |
|
|
| ■ 寿司・回転寿司 |
| FOOD & LIFE COMPANIES |
|
スシロー運営、回転寿司国内最大。2025年9月期売上収益4,295億円、海外スシロー店舗257店超(2026年1月末)。 |
|
|
| くら寿司 |
|
堺市本社、回転寿司大手。ビッくらポンの当たり付き寿司皿で家族層を捕まえる。2026年時点約694店舗。 |
|
|
| ■ 麺類専門業態(参考) |
| トリドールHD |
|
1985年加古川発・現本社神戸。丸亀製麺のセルフうどん業態国内最大。海外展開も積極的。 |
|
|
| 力の源HD |
|
福岡発の一風堂運営、国内156店・海外140店でラーメンチェーン展開。詳しくは[ラーメンチェーン業界](/industry/japan-ramen-chains/)を参照。 |
|
|
| ハイデイ日高 |
|
埼玉発、中華食堂日高屋運営、首都圏中心471店超。 |
|
|
| ギフトHD |
|
横浜家系ラーメン町田商店等を全国展開(直営+プロデュース約900店)。 |
|
|
| 幸楽苑HD |
|
福島県会津若松発(現本社郡山)、幸楽苑運営。中華麺類の全国展開。 |
|
|
| ■ 喫茶・専門業態 |
| コメダHD |
|
1968年名古屋発祥のコメダ珈琲店を運営。「シロノワール」とフルサービス喫茶業態で2025年時点グループ約1,130店。海外展開も加速[14]。 |
|
|
| イートアンドHD |
|
1969年大阪市都島区創業。大阪王将と冷凍餃子事業の二本柱。「餃子の王将」とは別法人で、1969年に「餃子の王将」創業者・加藤朝雄の親族である文野新造がのれん分けで開業した経緯。 |
|
|
| 串カツ田中HD |
|
大阪の新世界・通天閣風串カツ専門居酒屋を全国展開。「ソース二度漬け禁止」等大阪文化の演出が看板。 |
|
|