

この地域のどこでも使える手がかり



Alfamart(アルファマート)というコンビニがたくさんある。マンディリ銀行や BRI 銀行の看板と合わせて、小さめの町でも見つかる。



場所がわかったあと、その中のどの地域かを絞る手がかり
電柱
インドネシアの国営電力会社 PLN の配電線は、フランス・アメリカ・日本のコンサルタントがそれぞれ作った 3 つの標準(Jakarta・Jawa Barat・Bali 向け、Jawa Tengah・Yogyakarta 向け、Jawa Timur 向け)をもとに作られ、Jawa 島の外もそのどれかを流用してきた。そのため腕金と碍子の並びが地域ごとに違う。種類を選ぶと見られる州が塗られる。
1 対称の腕金: Sumatera Utara・Banten・Jawa Barat・Jawa Tengah・Yogyakarta・Bali・Nusa Tenggara Timur・Sulawesi Utara・Sulawesi Tengah・Kalimantan Barat
1対称の腕金
腕金が柱の中心から左右同じ長さで、両端と柱の頭に碍子。短い斜め支柱が左右から柱の 1 点に集まる V 字。
Sumatera Utara・Banten・Jawa Barat・Jawa Tengah・Yogyakarta・Bali・Nusa Tenggara Timur・Sulawesi Utara・Sulawesi Tengah・Kalimantan Barat
参考: PLN「Buku 5: Standar Konstruksi Jaringan Tegangan Menengah」
2非対称の腕金
柱が腕金の片端寄りに付き、短い側に碍子 1 本、長い側に 2 本。斜め支柱は長い側に 1 本だけで、柱の頭に碍子はのらない。
Aceh・Jawa Timur・Kalimantan Timur・Kalimantan Tengah・Sulawesi Barat・Sulawesi Tenggara・Bangka Belitung。Lampung・Sumatera Selatan・Sumatera Barat・Riau は混在
ストリートビューの実例(2 件)
参考: PLN「Buku 5: Standar Konstruksi Jaringan Tegangan Menengah」、ブログ「Indonesian Poletops」
3対称の腕金に 1 本+2 本
腕金は左右対称で V 字の支柱だが、碍子は片側の端に 1 本、反対側は柱のすぐ横と端に 2 本。柱の頭に碍子はのらない。腕金が 2〜3 段重なることが多い。
Sumatera Utara(ほぼここだけ)
ストリートビューの実例(2 件)
4長い斜め支柱
腕金の片方の端から柱へ、長い斜め支柱が 1 本だけ伸びる。ほかの地域の支柱は短い V 字なので、長さで見分けられる。
Nusa Tenggara Barat・Nusa Tenggara Timur。Bali にもある
参考: PLN「Buku 5: Standar Konstruksi Jaringan Tegangan Menengah」、ブログ「Indonesian Poletops」
5三叉(短い腕金)
腕金がふつうの 6〜8 割ほどと短く、両端と柱の頭の 3 か所の碍子の間隔が狭いので、フォークの爪のように見える。碍子が 2 本ずつのこともある。
Jawa Tengah・Yogyakarta。まれに Kalimantan Selatan・Kalimantan Barat・Sumatera Utara・Riau
ストリートビューの実例(2 件)
参考: PLN「Buku 1: Kriteria Desain Enjinering Konstruksi Jaringan Distribusi」、ブログ「Indonesian Poletops」
6腕金の下の短い横棒
形は対称の腕金と同じだが、2 本の斜め支柱が 1 点で合わず、腕金の少し下の短い横棒に留まる。正面から見ると腕金の下にもう 1 本小さな横棒がある。
Sulawesi Utara・Sulawesi Tengah・Gorontalo
7四角い金具(支柱なし)
灰色の鋼管柱に平らな腕金が付き、斜め支柱が無い。腕金の付け根の下に四角い金具があり、柱の途中に円盤状のつばが付く。
Bali(1・2・4 も混在)
ストリートビューの実例(2 件)
8中圧の腕金が無い(Batam 島)
インドネシアの街なのに、碍子 3 本の腕金がまったく見えない。電柱が無い通りや、低圧線・通信線だけの柱が続く。Batam 島は PLN の子会社 PLN Batam が配電を受け持ち、中圧線の約 95% を地中に埋めている。
Kepulauan Riau 州の Batam 島(郊外の一部を除く)
ストリートビューの実例(3 件)
参考: detikFinance「Wow! Batam Punya Jaringan Listrik di Bawah Tanah」
イラストはストリートビューの実例を見比べて描いた簡略図。塗りの薄い州はその形が混ざる地域。Kalimantan Utara は Kalimantan Timur に含めて塗っている。
参考: PLN「Buku 1: Kriteria Desain Enjinering Konstruksi Jaringan Distribusi」、PLN「Buku 5: Standar Konstruksi Jaringan Tegangan Menengah」、Transmisi(Universitas Diponegoro)の論文、JTET(Politeknik Negeri Semarang)の論文、ブログ「Indonesian Poletops」
州(Provinsi)の下に kabupaten(県)があり、看板には「KAB」と略して書かれることもある。kabupaten の位置を覚えると絞り込みが速い。
Pertamina のガソリンスタンドの看板に書かれた番号で地域がわかる。
低い木が段々に並ぶコーヒー園。ロブスタはLampung・南Sumatra・Bengkulu、アラビカは標高の高いAceh高地のGayoやSulawesiのTorajaなど。

コメは全域にあるが、半分以上はJava島。

コーンはJava島に多い。

アブラヤシはRiau州・北SumatraなどSumatra島とKalimantan島に多い。
同じ高さのアブラヤシが等間隔で整然と並び、地平線まで続いていたらSumatraかKalimantan。

まっすぐな幹の木が等間隔に並び、葉が手のひらより大きい人工林はチーク。Java島を中心に管理されている。

細い幹の木が列に並び、幹に斜めの切り込みと、樹液を受ける小さな器(ヤシの殻やカップ)が付いていたらゴム園。南Sumatra州が最多で、SumatraとKalimantanに多い。

腰の高さに刈りそろえた濃い緑の低木が、山の斜面を絨毯のように覆っていたら茶畑。3 分の 2 は西Java州の高原。

真っ白な砂の荒れ地に、青や緑に濁った四角い池がいくつも並んでいたらスズの採掘跡(現地名コロン kolong)。生産の約 90% がBangka島とBelitung島。
まっすぐな排水路が延々と続き、水が紅茶のように濃い茶色で、地面が黒くて平らなら泥炭湿地。Sumatra・Kalimantan・Papuaに広がる。

茶色く枯れた草の斜面に、扇形の葉のヤシがぽつぽつ立つだけで、熱帯らしい濃い緑が無ければ小スンダ列島(Nusa Tenggara)。最も乾燥した地域で、ロンタルヤシのサバンナが広がる。

きれいな円錐形の山が近くに見えたり、畑の土が黒っぽい火山灰だったりしたら火山帯。活火山はJava島とSumatra島に特に多い。


Sulawesi島のToraja地方では、舟のように両端が反り上がった屋根の Tongkonan(トンコナン)の家が見つかる。

Sulah nyanda と呼ばれるバドゥイ族(Suku Badui)の伝統家屋がある。

Ternate島は島の中央にGamalama山が見え、斜面に道路と家が並んでいる。となりのTidore島も似た雰囲気。

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地図の区分にカーソルを合わせると名前が出ます
Sumatra島を拠点に、Malacca海峡を行き交う交易で栄える
Java島を中心に勢力を広げる。このころからイスラム教が島々に広まっていく
香辛料を求めて進出し、バタヴィア(現Jakarta)を拠点に約350年におよぶ支配を広げる
スカルノが独立を宣言。オランダとの独立戦争を経て1949年に主権が認められる
平和条約と賠償協定を結ぶ
設立5か国のひとつ。本部はJakartaに置かれる
アジア通貨危機をきっかけに30年あまり続いた体制が崩れ、民主化が進む
ASEAN最大の経済規模を持ち、新首都Nusantaraの建設を進める
インドネシアは1万を超える島々からなる世界最大級の島国で、東西の広がりは3つの時間帯にまたがるほど。約1,300の民族がそれぞれの言語や慣習を持ち、共通語のインドネシア語がそれをつないでいる。イスラム教徒の数は世界で最も多いが、Bali島のヒンドゥー教や各地のキリスト教コミュニティなど、島ごとにまったく違う顔を持つ。「多様性の中の統一」を国是に掲げているのは、この成り立ちゆえだ。
経済は石炭やLNGといったエネルギー資源と、パーム油に代表される農園作物が土台にある。パーム油の生産はマレーシアを抑えて世界1位。近年は製造業も育ち、ASEAN最大の経済規模を持つ国として存在感を増している。首都機能をJava島のJakartaからKalimantan島の新都市Nusantaraへ移す計画は、Java島への一極集中を変えようという国家的な挑戦になっている。